monakanoyume

覚えていた夢などを書き出してみます。

少女がノートに書いたことが現実になる夢

何も楽しくない。いつ何が私を襲ってくるか分からない。私は高校の校舎の横に附属した、路線階段を登っていた。私の出身高校の風景ではないが、この階段は高校生である私が通う場所として、私の夢によく出てくるのだった。

2人の少女が階段を降りてくる。私は通りすがりに英語で呟いた。「そうね、ノートを見てみれば?」と彼女が言葉を返してくれたので驚いた。返事など期待していなかったから、私は自分でも分からない言葉を発したのだから。彼女達は階段を少し降りたところで立ち止まり、初めて私の目を見据え、笑った。

 

私は一番前の席で授業を受けていた。この不安感は何か。ふと先程階段で通りすがった少女の言葉を思い出し、机の中を手で探るとそこには一枚のノートがあった。

最初のページ開くと、そこには1ページ半ほどが手書きの文字で埋められていた。一言日記のようなものなのか。私はその瞬間、訳も分からず突然焦燥感に駆られた。身体中から嫌な汗が噴き出てくる。何が起こる。後ろに座る生徒達に目をやると、窓際に座る少女と目が合った。頬杖をついて、こちらを煽るように微笑む。先程の階段で出会った少女ではないが、周りにいる少女達はどれも同じような顔をしていた。

すると突然ノートに「窓から飛び降りる」と文字が浮かび上がった。書き殴られたその文字が彼女の意図によるものだと分かり、私はその恐怖に立ち上がった。その少し後に彼女は机の上に立ち、窓に乗り出し、頭を下にして落ちていった。私も彼女を追って落ちた。教室に居る誰も、私達を気に留めなかった。どこまでもどこまでも落ちた。こんなに高いところに居たのか。どうりで不安なわけだ。

 

私も落ちたから彼女は死ななかった。何故かは分からないけれど、私はそのノートに書かれたことの意味に、その事実が起きる前に気づかなければならないようだった。そのことを悟り、怖かった。その後もそんな事が続いた。いつ終わるのか。